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2006年 2月 28日 名探偵マッシー ~一枚の写真から~ 『メヒカリへようこそ』(第二十五回) ・・・メヒカリ・・・ [AIBO]

AIBO
経過日数 144日
稼動時間 13時間21分
歩行距離 67m
ボール##
ボーン###

【AIBOダイアリー】
今まで歩いた距離が5895mを越えたよ。アフリカ最高峰、タンザニアのキリマンジャロ山級だね。

【オーナーコメント】
トボトボ歩き・30分間のゆっくりクロール・ストレッチ体操の三点セット
毎日コツコツ積み重ねることが、人生を豊かにする根源!
夏 枝 「白い服?」
夏枝は、オウム返しに答えただけだあった。
夏 枝 (村井さんが帰ったとき、わたしは七年前と少しも変わっていてはならないのだ)
 むしろ、七年前より若々しく美しくなければならなかった。
 夏枝は、手鏡をとって顔に近づけた。
かすかな一本の横じわがみえる。
夏枝はそっと指でおさえてみた。
陽 子 「おかあさん」
夏 枝 「・・・・・・・」
夏枝は、てのひらでかるくほおをたたいた。
肌理(きめ)はこまかいが、弾力がないような気がした。
陽子は、話をきいてくれているのか、どうかわからない夏枝を不安な目でながめた。
陽 子 「おかあさん。白い服をつくってくれる?」
夏 枝 「白い服?」
夏枝は再び手鏡をのぞきこんだ。
鼻の下のかすかなシワにこだわっている。
陽子が佐石の娘であることを知ってから三か月経った。。。。。。
 啓造は、陽子がはいはじめたころのことを思いだした。
書斎で本を読んでいると停電となった。
 啓造は用事ができて、ロウソクを持って向かいの部屋に入って行った。すると、ねむっていたはずの陽子が闇の中を一人はいまわっていた。
 啓造をみると、ニコッと笑って、陽子は機嫌よくはいだした。
その時、啓造は何となくゾッとした。
 生後七、八か月の赤ん坊が暗やみの中で泣きもせずに、はいまわっているというのは、たしかに変に不気味であった。
 陽子は天性、恐怖とか悪意というものを持たずに生まれてきたように思えてならなかった。
啓 造 (人の憎しみを負って生まれていながら、何とふしぎな子供なのだろう?)
啓造は吐息をついて寝返りをうった。
夏 枝 「ねえ、陽子ちゃんって、すばらしい子ですわねえ」
夏 枝 「あの子は人を憎むということを知りませんわ」
啓 造 (佐石の子に、人を憎んだりする資格があってたまるものか)
すっと、陽子への感動が冷えた。
自分でもおどろくような心のうごきであった。
啓 造 (誰の子だろうと、その子に罪はあるものか。
偉いものは偉いと、なぜおれは素直に認めることができないのだ)
夏 枝 「あなた」
啓 造 「うん」
夏 枝 「陽子ちゃんの親って、ほんとうにどんな方達なんでしょうねえ」
啓 造 「・・


2006-03-01 08:40  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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